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食事が大切なのは分かっているけれど、
仕事が忙しくって自炊なんてとても…

食事は美容と健康の基本。
女医である私が実践している方法をお教えします

松村圭子先生プロフィール

松村圭子先生

広島大学医学部卒業、同医学部産婦人科学教室入局の後、成城松村クリニック開院。婦人科検診、月経トラブルや更年期障害などの治療のほか、女性のあらゆる不調に対応するためにサプリメントや漢方、オゾン療法などの治療法なども幅広く取り入れている。日本産科婦人科学会専門医。大妻女子大学非常勤講師。「女性ホルモンを整えるキレイごはん」「ずぼら養生レシピ」「医者が教える女性のための最強の食事術」など、女性のための食提案に関する著書多数。

料理を一切しなかった私が、料理に目覚めた理由

料理を一切しなかった私が料理に目覚めた理由

実は、私自身も3年ほど前まで一切自炊をしていませんでした。医師としての仕事の忙しさを言い訳に、スーパーのお総菜やコンビニ弁当のお世話になりっぱなしの生活だったことを、告白しておきますね(笑)

そんな私が自炊をするようになったきっかけは、3年前に体調を崩したこと。そこで自身のインナーケアをすべく、一大奮起して自炊生活に切り替えました。自分で口にするものを自分で管理するということは、「何が必要だから、これを食べよう」という計画的な栄養管理ができるだけでなく、自分で決めた時間に調理と食事をすることにより、規則正しい生活に繋がるというメリットがあります。また、料理が気分転換になることで、心の平安を保つためにも効果的といえます。私自身、自炊を始めたことによりライフスタイルが一変し、肌の調子もよく、更年期トラブルもなく過ごすことができるようになりました。

バランスの悪い食習慣がイライラや倦怠感、不安感などココロの不調に繋がることも

バランスの悪い食習慣がココロの不調に繋がることも

心の不調には複合的な原因があることが多いのですが、ひとつ栄養学的な観点からお話をします。「セロトニン」をご存じでしょうか?神経伝達物質のひとつで、心の安定や幸福感をもたらす働きをすることから、「幸せホルモン」とも呼ばれています。このセロトニンの原料のひとつとなるのがトリプトファンで、乳製品や肉類、大豆製品、また、ナッツ類などにも豊富に含まれています。また、ビタミンB6はタンパク質の代謝に欠かせない水溶性ビタミンですが、こちらもセロトニンの合成にも欠かせない栄養素です。こちらは肉や魚、玄米やゴマなどにも含まれています。逆にいえば、これらの不足により、イライラ感や不安感につながってしまうこともあるということです。
セロトニンの分泌は美のホルモンといわれるエストロゲンと連動して増減するのですが、生理前になるとどちらもが減ってしまいます。生理が近づくと不安やイライラに支配されてしまいがちなのは、そういった理由によるものです。そこでセロトニンの合成に必要なこれらの栄養素を摂ることで、生理前の精神的ダメージの軽減が期待できるというわけです。

便利な調理器具の利用や作り置き。忙しくても自炊はできる

便利な調理器具の利用や作り置き。忙しくても自炊はできる

「そうは言っても自炊をする余裕がない!」
仕事に家事に忙しい現代女性としては、そういった感想をもつ方も多いでしょう。実際、私もそうでしたから、よく分かります。
ですが、難しく考える必要はありません。完璧にやる必要もないのです。私が実践しているやり方をちょっとお伝えしておきますね。

●蒸し野菜など、まとめ作りで何食分かをストック

私は愛用している無水鍋で冷蔵庫にある野菜をまとめて蒸しておきます。タマネギ、ナス、にんじん、キャベツ、きのこ類など、冷蔵庫にある残り野菜でいいのです。食事ごとに適量を取り出し、塩昆布であえたり、オリーブオイルと塩であえたりしたら、ほんの1分で一品ができあがります。

●便利な調理器具を使う

無水鍋をはじめ、今はとても便利な調理器具が出ています。材料を入れてほったらかしにしておけばシチューや煮魚ができてしまう器具や、お茶を葉っぱから粉砕できてしまうミルなどを私は愛用しています。こういった便利器具を取り入れて「楽で美味しく」を実践してください。どんなものがあるか探すだけでも楽しいですよ。

●便利な調理器具を使う

無水鍋をはじめ、今はとても便利な調理器具が出ています。材料を入れてほったらかしにしておけばシチューや煮魚ができてしまう器具や、お茶を葉っぱから粉砕できてしまうミルなどを私は愛用しています。こういった便利器具を取り入れて「楽で美味しく」を実践してください。どんなものがあるか探すだけでも楽しいですよ。

●カット野菜や半調理の素材も無理なく取り入れて

調理器具だけでなく、スーパーやコンビニにはカット済みの食材など便利なものが出回っています。忙しいときにはたまに取り入れてもいいと思うんです。多少の添加物などが気になるかもしれませんが、私は「摂らないよりはまし!」とおおらかに考えています。

ストイックにやりすぎると、何事も長続きしません。負担にならないやり方をぜひ工夫してみてください。

食事とともに、生活のオン&オフの切り替えが大切

食事とともに、生活のオン&オフの切り替えが大切

仕事で疲れて帰ってきても、ついつい食事をおざなりにしてスマホで深夜までSNSをチェックしたりダラダラ過ごしてしまう…。そんな方が増えてきているように感じます。
今回は食事をひとつの例としてお話しましたが、調理したり食事をすることで、気分転換とともにオフのスイッチを入れることにもなり、その切り替えが身体と心の休息にとても重要だと私は思っています。メリハリのある生活を、まずは食事をきっかけに取り入れて頂ければと思います。