「ホワイトニングやセラミック治療など、
歯の美容に興味があります。
どんな治療法なのか教えてください」

「まずは歯と歯肉の
健康を整えることが大切。
その上で口元をさらに綺麗に
導くのが審美治療です」

石田 智子先生

アイエスデンタルクリニック院長。大学卒業後、オーストラリア留学、スウェーデンイエテボリ大学研修などで、歯周病やかみ合わせの治療法を研鑽。2005年4月に表参道にアイエスデンタルクリニックを開院。痛みの少ない治療、患者の要望と課題に向き合った包括的な審美治療に定評あり。日本歯周病学会認定 歯周病専門歯科医。日本顎関節学会認定 かみ合わせ専門歯科医。日本歯科審美学会所属。日本アンチエイジング医学会、歯科美容研究会会員。「あなたの美しさは顔下1/3で決まる!」の著書あり。

顔のゆがみや口角を下げる原因にもなる「かみ合わせ」

──そもそも「審美歯科」って、虫歯や歯周病の治療などとは別に単独に施術してもらえるものなのでしょうか?

歯の審美治療を施すためには、まずは歯と歯肉の健康状態を整えることが大前提で、どんなに先端技術を用いて審美治療をしても、土台となる歯や歯肉が健康でなければ、口元の美しさを維持することはできません。
その中でも、虫歯や歯周病治療とともに私が重視しているのは「かみ合わせ」のバランスです。奥歯のかみ合わせが整っていないと顔のゆがみにつながり、お顔の輪郭のバランスが悪くなる、お顔の片方だけエラが張る、口輪筋の機能低下により口角が下がる、など美容面にも影響を及ぼします。さらに、首や肩のコリの原因にもなり、それが背中のコリにつながり、ひいては自律神経のバランスまで崩してしまいます。歯のかみ合わせのバランスが乱れただけで、健康面での大きなダメージに繋がることがあるのです。
そんな大切な「かみ合わせ」、「自分の場合は、どうなんだろう?」と不安になったら、簡単にセルフチェックできる方法がありますから、以下試してみてくださいね。

【かみ合わせのセルフチェック】

■鏡の前で「イー」と口を横に開き、上下の歯の真ん中がきちんと揃っているか確認する
→ずれがある場合、ずれがある側に顎が寄っている可能性があります。

■食いしばりや歯ぎしりをしていないかを家族に確認する
→ストレスを原因とするケース以外に、無意識にかみ合わせのズレを補正しようとしている場合があります。

■朝起きたときに倦怠感や首・肩のコリが取れにくいかを確認する
→夜間に食いしばりや歯ぎしりをしていると、首や肩の筋肉が緊張してコリの症状が出ることも。

■かみグセや身体の片側を下にして寝る習慣があるか、同じ側で重いものを持つことが多いかを確認する
→身体の使い方のクセにより筋肉のバランスが崩れ、かみ合わせの不具合を増幅させてしまうことがあります。

かみ合わせのバランスを正す治療は、歯への加重や重心の位置などを計測することから始まります。
その後、状態に応じて歯をミクロン単位で削ったり、かぶせものなどの再治療で歯の高さの微調整を行った後、必要に応じて夜間のみマウスピースを使用して頂き、バランスを徐々に整えていきます。マウスピースは夜間のみの使用ですので日常生活にも取り入れやすく、個人差はありますが多くの場合は3ヶ月~半年ぐらいで改善できます。

ホワイトニングやセラミック治療、最前線の施術とは?

──人気のホワイトニングですが、「歯にダメージがあるのでは?」と心配になる方も多いのではと思います。

「芸能人がおこなったり、ブライタルのときにおこなう特別な施術」というイメージだったホワイトニングですが、今や一般の方が気軽に受ける施術になっており、当院にも若い女性の方を中心に、多くの患者さんが来院されます。
治療技術も格段に進歩しており、歯を白くするだけでなく、最新のタイプですと、歯の結晶を強くして歯質を強化する効果も期待でき、虫歯予防にもなるものも出ています。従来のホワイトニング時にあった施術時の痛みも大幅に軽減されており、施術後24時間の食事制限も不要になったことなど、メリットは大きいです。
セラミック治療も、虫歯の治療だけではなく歯並びの改善に至るまで、素材や施術方法などいろいろな選択肢があります。
ひとつ例をあげると、当院でも導入しているISベニヤ治療。歯を削ることなく、歯の表面に薄いハイブリッドセラミックラミネートベニヤを貼り付ける治療で、歯を削ることなく、できる範囲で綺麗にしたいという声にお応えしたもの。従来の治療よりも安価にすむという利点もあります。
このほか、見た目も気になる銀歯の詰め物や被せものを、短時間でセラミックに置き換えられる治療などもあります。最新の3Dプリンタでセラミックの詰め物などを削り出し、最短30分程度で治療を終えることができ、何回も通院する必要がないため、忙しいビジネスマン・ウーマンには嬉しい治療だと思います。
いずれにせよ、効果、施術時間や治療費など、治療方法にはさまざまな選択肢がありますので、お気軽にクリニックにご相談いただくことをおすすめします。

セルフケアには、食事などインナーケアも大切

──最後に、自宅でできるケアの方法を教えてください。

食事の後に歯磨きをする、ということを心がけている方は多いかと思いますが、まず起床したらすぐにうがいまたは歯磨きすることをおすすめします。夜寝ている間はお口が乾燥するため口内に菌が増殖していますので、起きてすぐにお口の中を清潔にすることが大切なんです。
また、歯ブラシは毛が柔らかいものを使い、縦磨きで歯周ポケットに毛先が入り込むように意識して磨くようにしてください。実は歯周病菌って、空気に弱い菌なんです。ですので私は「歯周ポケットに空気を入れるようなイメージで磨いてくださいね」とアドバイスしています。
フロスとともに、うがい薬もぜひ併用して頂きたいアイテムです。歯周病菌をアタックしてくれるクロルヘキジンという薬剤が入っているものがおすすめで、歯磨き、フロスの最後にうがい薬で仕上げることを習慣にしていただけければと思います。
歯の健康を保つためには食事も大切な要素です。ミネラルやたんぱく質などをしっかり摂ること、たくさん噛んで唾液量を増やすことなど、将来の美しい口元のためにぜひ心がけてください。