肌荒れを防ぐための基本的なスキンケアの方法を覚えておきましょう。「肌荒れを防ぐ基本的なスキンケア」とは、「効果的に美肌を目指すためケア」でもあります。肌荒れを機に、ご自身のスキンケア方法を見直してみることもおすすめです。
スキンケアの見直し
肌を傷めないようにクレンジングと洗顔をするために次の方法を意識してみましょう。
◆クレンジング
メイクは「化粧落とし」(クレンジング剤)で落とします。普通の洗顔料ではメイクの油分を落とせないことが多いため、必ず化粧落としを使いましょう(洗顔料でメイクは落ちません)。また。ポイントメイクは専用のリムーバーを使います。
クレンジングのときは、化粧落としを手に広げ、メイクのついた顔に十分馴染ませてから水で洗い流します。また、拭き取りタイプはコットンなどを利用しますが、あまり肌を強く擦らないように注意してください。
◆洗顔
手を清潔にしてから洗顔料を手に取り、お湯を混ぜてしっかりと泡立てます。この泡立てが足りないと、洗浄成分が肌に直接ついてしまい、刺激となる可能性があります。また、時間をかけて泡立ててから、顔全体を洗うようにしましょう。
特に額、小鼻の周りなどは皮脂が溜まりやすいため、より丁寧に洗う必要があります。さらに指の腹でくるくると小さな円を描くように洗うと効果的です。
◆洗顔後のすすぎ
すすぎはぬるま湯で顔全体から泡を取り去るように行います。このときは大体の泡が落ちたと思っても、見えない洗浄成分が肌に残っている場合がありますので、追加でもう数回すすぎましょう。その後、タオルでぽんぽんと押さえるようにして水分を取ります。
※荒れ肌対策に効果的な保湿ケアについては「記事:乾燥肌の皮膚保湿剤 ヘパリン類似物質とは?」を参考にしてみてください。
刺激を与えない基礎化粧品の付け方
肌に刺激を与えず、さらに肌を効果的に保湿する、化粧水・乳液(クリームなど)の塗り方は次の通りです。
◆化粧水、ローション…肌の水分を補給
片方の手に化粧水を取り、両手で挟むようにして温め、伸ばしてから顔につけます。押し付けるようにして馴染ませてください。ぱんぱんと音がするような叩き方は避けてください。乾燥した感じやつっぱる感じが残るようでしたら、重ね付けをしてみてください。
◆乳液、クリーム…肌に油分をプラスし、肌のバリア機能をサポート
適量を指先で伸ばしてから、より乾燥しやすい目元、口元にまず馴染ませます。その後、手の上に残ったクリームを顔全体に広げましょう。擦らず、じっくりとハンドプレスを繰り返し、肌に馴染ませます。
女性の場合、月経などでも肌の状態は変わってしまいます。ライフスタイルによっては、肌荒れを避けられないときもあるかもしれません。ですが、日々正しい生活習慣やスキンケアなどを丁寧に行うと、肌バリアが安定し、肌荒れしにくい状態を保つことができ、肌荒れした場合でも回復しやすい肌になります。
忙しいあまりに、普段のケアに手が掛けられないということもあるでしょう。しかしシンプルなスキンケアでも続けることで肌が整っていきます。肌荒れに強い肌をつくるために、まずは少しずつできることから始めてみましょう。
なお、長期間の肌荒れは皮膚科での治療が必要な場合もあります。その場合には皮膚科・クリニックで診療を受け、適切なケアを行うようにしましょう。