美白ケアのための「内側」からのアプローチは食べ物や生活の改善です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
◆美白によい食べ物を食べる
「美白によい食べ物」とは、メラニン色素の分泌を抑えたり、ターンオーバーを促したりする栄養素が含まれた食べ物のことです。「さまざまなものをバランスよく食べる」といったことが前提となりますが、その上でさらに美白ケアをしたいと考える方は、次のようなものを意識して食べてみましょう。
①ビタミンCを多く含む食べ物
ビタミンCはメラニン色素の生成を妨げる作用や、肌にとって大切な構成成分であるコラーゲンを生成する働きがあります。
…アセロラ/ケール/パセリ/煎茶/グァバ/赤ピーマン・黄ピーマン/海苔/ゆず/キウイフルーツ/ブロッコリー
※文部科学省食品成分データベース ビタミンCを多く含む食品上位にある食べ物(順不同)
②ビタミンE(α-トコフェロールβ-トコフェロールγ-トコフェロールδ-トコフェロール)を多く含む食べ物
ビタミンEは身体全体の血行を促し、正常なターンオーバーを取り戻す助けとなります。
…煎茶/ひまわり油・大豆油・米ぬか油・大豆油・えごま油/アーモンド/小麦胚芽/きなこ/大豆
※文部科学省食品成分データベース ビタミンEを多く含む食品上位にある食べ物 順不同)
③ビタミンB2、ビタミンB6を多く含む食べ物
ビタミンB2は脂質の代謝を促し、皮膚の健康を保ちます。
…卵/チーズ/肉類など
ビタミンB6は細胞の代謝を助け、肌荒れを防ぐ効果があります。
…にんにく/ピスタチオ/こんにゃく/マグロ/しょうが/じゃがいも
※文部科学省食品成分データベース ビタミンB2、ビタミンB6を多く含む食品上位にある食べ物 (順不同)
④注目すべき成分、トマトに含まれる「リコピン」
リコピンはトマトに含まれる成分であり、次のような効果があることが報告されています。
・メラニンの分泌を抑制する効果
・紫外線によるコラーゲン現象を抑制する効果
・日焼け防止効果
・角質層の改善をする効果
特に、美白におすすめしたいものをピックアップしましたが、あくまでも「これだけ食べればよい」ということではないため、ご注意ください。偏った食事にならないことが、なによりも重要です。
◆肌によい生活をする
肌のターンオーバーの周期は加齢により乱れていくものですが、年齢を問わず、栄養不足や睡眠不足、ストレスなどでも代謝が落ちてターンオーバーの周期が長くなります。スムーズに古い肌細胞やメラニン色素を排出させるためには、生活習慣を整えてストレスの軽減につとめましょう。肌によい生活を送ることが、美白ケアでもあるのです。
<肌に良い生活をおくるためのポイント>
・栄養バランスを考えた食事を摂る、同じものばかり食べないように気を付ける
・サプリメントなどで栄養不足を補うようにする
・睡眠不足にならないようにする、質のよい睡眠を取る(夜間にまとめて眠る)
・適度な運動や休息を取り、ストレスの解消を心がける