TAISHO BEAUTY ONLINE 1st Renewal Campaign
ココロとカラダのキレイ体験レポ

TAISHO BEAUTY ONLINEで目指す「Beauty on Health 私のなかで、キレイが育つ。」の考えに通ずるあれこれを、
プロジェクトBメンバーが体験し、レポートでお届けしていきます。
第4弾は「茶道体験レポ」です。

Day4:お茶ブーム再来!下町浅草で茶道体験

2019年3月某日

「Beauty on Health 体験by Project B」4回目はチバが担当します。
最近、日本茶ブームでお茶に注目した新しい店舗のオープン情報が多いですね。
抹茶スイーツも好きだし、気になるお店にも行っているものの「抹茶」そのものがどんなお茶なのか、実はあまり分かっていない!
そもそも「抹茶」は茶道から生まれたもの。お稽古としても敷居が高いイメージですが、最近は茶道「体験」として気軽に参加できる初心者向けの教室も多いとか。
本格的なお抹茶を、正式な方法で嗜む、というのは文化的で心がキュッと引き締まる感じがして気持ちがよさそうです。

そこで今回の体験レポ企画では、プロジェクトBメンバー3人で浅草にあるサロン、「静心」さんに伺い、お作法からレクチャーして頂きました。

茶道の知識や経験がなくても大丈夫!

■「茶道体験90分コース」
初心者の私たちが参加するこの体験クラスは最大8名が参加する少人数制のクラスです。事前予約をした際に当日は洋服で参加、知識も経験もなくて心配ない、とのことで安心して伺いました。
「こんにちは」、とサロンの扉をあけると、上品で凛とした雰囲気の羽根石先生が出迎えてくださいます。
まず最初は茶道の概要をDVDで見て予備知識を得てから、お茶室で体験という流れとのこと。
正直、お茶といえば千利休、くらいしか頭に浮かばない私にとっては、所作をまねるだけではなく、丁寧な説明で茶道の背景に触れたうえで体験に移ることができるのはとても有り難いな、と感じました。

■市中山居~喧噪の中で引き立つ静寂さ~
DVDを見た後は2階にある茶室で早速体験に移ります。茶室は8畳の和室。しんとしたこの空間に身を置くとさっきまでの外の騒々しさが嘘のようです。
歩き方や座り方の説明が簡単にあるものの、基本は先生に倣って実践あるのみ。そもそもお茶会は、招待したお客様、季節等を考えて主人がおもてなしする場ですが、おもてなしに関する説明は何もしません。背景を説明することは、ひけらかすようで奥ゆかしさに欠けることから、とのこと。なんだか、まさに日本の文化という感じですよね。

対して、客人は、掛け軸、生け花、道具、器等ひとつひとつの意味を想像し、理解して、主人に感想を述べるのが礼儀らしく、どうしてその花を生けているのか、なぜその茶器を選んだのか、掛け軸の言葉はどんな伏線があるのか、言葉や表現に詰まる緊張感もあります。そういわれると茶道のハードルが上がってしまったかもしれませんが、ひとつひとつ選定された意味を想像し、言葉を紡いでいく―相手の意を汲むように、こちらへの想いを受けるように…。私たちもぎこちなくはなってしまいましたが普段ない感覚で新鮮でした。皆様にもぜひ体験してほしい茶道の魅力の一つです。

格式のある「濃茶」、カジュアルに楽しめる「薄茶」

■先生の所作に見とれながら、2種類の点て方を体験
まず茶菓子をいただいてから先生が濃茶を点ててくれました。

茶道には、濃茶(こいちゃ:格式高いお茶)と薄茶(うすちゃ:カジュアルなお茶)があることも初めて知りました。正式な濃茶は、え!?というくらいドロッとして想像以上の濃さで、ごくごく飲むものではなく人数分つくって回し飲みをするのが基本です。ここでは2人の「お客」がいるため、一人目が口にするのは3口半。実はそれには意味がありました。
一口目は「空」。心をまっさらな「空」にする。
二口目は「味」。しっかり味わう。
三口目は「身」。身体の隅々まで味わいをめぐらす。
そして、四口目。もう1杯飲みたいところを次の方に残す、という意味で半口。
なんだかここにも日本文化の奥ゆかしさと相手への感謝を感じますね。同時に、ここでは茶道具を拭うところからお茶を入れるまでの先生の優美で無駄のない所作に見惚れるばかりです。

続いて、「薄茶」へ移ります。二人でお互いにお茶を点てるということで、まず器選びから。用意されているたくさんのお茶碗の中から、相手のことを想像しながら、心をこめて器を選びます。

そして干菓子をいただいて、相手のために薄茶を点てていき、ここでやっと私たちが伺うまでにぼんやり想像していた「茶道」のシーンになります。
姿勢に気を付けながら、思っていたよりも力強く、素早く「茶筅(ちゃせん)」といわれる茶道具でお抹茶のお粉をお湯に溶かしシャカシャカ泡立てていきます。均一な細かい泡が白く表面に広がるのが理想的ですがこれまたコツがいりそう!“あぶく”を少し残してしまいました…。口当たりがよいきめ細やかなお茶を点てるのには、もう少し修行が必要のようです。

それでも薄茶の方が、いわゆる抹茶のイメージで、個人的にはこちらの方が美味しく飲めました。
その後、「春の花のような華やぎ、柔らかいイメージで」「凛としてまっすぐなフォルムと品の良いグリーンから想像して」など各々気恥ずかしいながらも器を選んだ背景を伝えあいます。ここでも「伝え合う」という行為が!随所随所で気持ちが優しくなり、同時に程よい緊張感が漂う空間にようやく慣れてきました。これで一連の体験は終了!

■そもそもは男性の芸事だった?
女性が優雅に着物姿でお茶を点て、茶会をするイメージが強いかもしれませんが、実はしばらく茶道は男性社会のものだったそうです。起源は遡ること400年前、千利休による「茶道(ちゃどう)」で完成されたものです。
群雄割拠の戦国時代、日々の戦いに心をすり減らした武士らが、自らの精神を鍛え荒んだ心を静めるために俗世と隔てられたような環境で行っていたのが「茶」のはじまりです。それが女性も嗜むようになっていったのは明治時代以降とのこと。案外最近なんですね。
ただ、今のご時世は女性にとってある意味戦国時代かもしれません。情報過多で慌ただしいご時世、毎日お仕事に、子育てに、夢に…奮闘しながらも、思うようにいかないことも多く、荒れていく心とお肌…。たまにはこんなひと時の清々しい気持ちがあってもいいのでは? まだ茶道の世界を垣間見ただけですが、とても興味を抱きました。まずは、茶道の免状を持っている親戚と今度お茶会をしたいと思い、帰路につきました。

編集後記

■終わってみて「頭スッキリ、心リフレッシュ」
茶道のひとつひとつの所作は、美しくスムーズではあるものの、それほど難しそうではないように見えましたが、白鳥が水面下で必死に足をかいているような感じです。つまり意外に筋力が必要かと。一朝一夕では身につかない様式美であることが分かりました。キレイな姿勢を保つだけでも、長時間となると疲れてしまいますし、さらに茶道でおなじみのお茶を点てる所作に至っては、筋トレといっても過言ではないかと。
今回茶道体験で一番良かったのは、日々のやらなくてはならないことや悩み等日常の雑多な思念を頭から追い出して、目の前の人と空間のみに意識を集中させることで、リフレッシュ出来て、頭がスッキリしたことです。(ヨガに近いかも?)

■体験場所

静心Shizu-kokoro

所在地:東京都台東区西浅草1-9-8

TEL:03-5830-3449