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「アトピー肌ってどんな状態?
正しい保湿ケアとは」

佐藤 薫先生

かおるクリニック院長。日本形成外科学会認定専門医。
昭和大学医学部卒業の後、昭和大学藤が丘病院形成外科・麻酔科、昭和大学形成外科、埼玉県立小児医療センター、虎の門病院形成外科などを経て、自身のクリニックを開業。経験に基づく知識や技術をもとに最新医療を取り入れ、美容皮膚科・形成外科医としてひとりひとりの肌の悩みに応じた治療法を提案。スキンケアの指導にも力を入れている。

年齢や性別を問わず、肌のトラブルを抱えている方は多くいます。冬になるとかゆみが生じる場合も多く、アトピー肌なのか単なる乾燥肌なのか自分では判別がつかないケースもあるようです。

ここでは、アトピー肌の状態や保湿ケアについて具体的に解説していきます。

肌乾燥とアトピーの関係

身体のさまざまな部位に発生するアトピーは、慢性的なかゆみをともない心理的・身体的なストレスの原因となります。肌を掻くことを繰り返すことにより皮膚の表面がガザガザになり、かさぶたができることもあるほどです。

強いかゆみが続くと、夜眠れなくなったり、集中して物事に取り組めなくなるなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。したがってアトピーに対しては正しい治療やケアが大切になります。

アトピーはアレルギーを起こしやすい体質や皮膚の表面が弱い乾燥肌といった体質的な要因と、ダニやホコリ、食事やストレスなどの環境的な要因がアトピー症状を引き起こすと考えられています。

乳幼児期に発症することが多く、その後慢性的な経過を辿り自然治癒するケースもありますが、大人になって再発する方も多くアトピーで悩んでいる成人の方もたくさんいらっしゃいます。

アトピーを根治することは難しく、一般的には対処療法で治療することになりますが、正しい洗浄やスキンケアなども効果的だと言われています。ここでは、具体的なアトピー肌の特徴や、アトピー肌のケアのポイントなどを紹介していきます。

──アトピー肌とは

よく耳にする「アトピー肌」とは、正確には「アトピー性皮膚炎」という病気によって引き起こされる症状のひとつです。

公益社団法人・日本皮膚科学会のホームページによれば、アトピー性皮膚炎とはかゆみを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)であり、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、様々な刺激やアレルギー反応が加わった結果生じると記載されています。

アトピー性皮膚炎には、かゆみのある湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返し、慢性的な症状が継続する傾向があります。

具体的な症状としては、皮膚がカサカサして乾燥している状態、赤みがある湿疹、じゅくじゅくとした水分の多い湿疹、ブツブツとした盛り上がりのある湿疹、ゴツゴツとしこりのような湿疹などがみられます。

個人差がありますが、主に顔や首まわり、肘関節の内側(肘関節屈側)、膝、腿の付け根などに症状が現れることが多いようです。

アトピー性皮膚炎になる原因は一つではなく、大きく分類すると体質的な要因と環境的な要因が原因になることが考えられています。

具体的には、家族からのアレルギー遺伝、肌のバリア機能の低下などの「体質的・遺伝的な要因」、ダニやホコリ、カビなどのアレルゲンによる「外部刺激」、汗や衣類との摩擦、乾燥などのアレルゲン以外の外部的刺激、過労や寝不足、ストレスなどの「環境的な要因」があり、これらが重なるとアトピー症状が出やすいと考えられています。

──アトピー肌のケアに保湿が大切と言われる理由

アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、通常よりも肌のバリア機能が低下しているため外部からさまざまな刺激が入りやすいと言われています。生まれつき皮膚の油脂が少ない傾向があり、角質細胞に隙間が生じて外部からの刺激な内部に届きやすくなっているのです。

したがって肌のバリア機能が弱い人ほど水分が蒸発しやすいため皮膚の乾燥がおきやすくなり、アトピー性皮膚炎にかかりやすくなると言えるでしょう。また、肌のバリア機能は掻き壊しによって破壊されることが分かっています。乾燥でかゆみが助長する中で掻き壊してしまうと、さらに肌のバリア機能が低下してしまいます。そのためちょっとした刺激でもかゆみが生じやすくなってくるのです。かゆみを我慢できずさらに強く掻くことにより、ますますバリア機能が破壊される悪循環が生まれてしまうのです。

したがって、アトピー肌のケアには肌のバリア機能を補う保湿ケアが重要です。普段から肌を清潔に保ち、外部の刺激から保護しつつ皮膚の中に十分な水分を保つことが大切だと言われています。

病院での処方

アトピー性皮膚炎は慢性型疾患であり、よくなったり悪くなったりを繰り返すことから治療には時間がかかります。場合によっては数年~数十年もの長い治療期間が必要になることから、症状が出たら早期に正しく診断をしてもらい、場合によっては大学病院などで専門医に診てもらうことも必要になります。

アトピー治療の場合、受診も長期間になるため担当医との相性が重要です。自分と相性が合わなければ診療そのものがストレスとなり、症状が悪化する原因にもなり兼ねないので注意が必要です。治療の続けやすい環境についても考慮しながら、医師としっかりとコミュニケーションを取りながら気長に治療することが大切になります。

ここでは、アトピー性皮膚炎になった場合の病院での受診のタイミングや主な処方内容、受診の際の注意点などを具体的に紹介します。

──赤みやヒリつきが気になる場合は病院を受診しましょう

赤みやヒリつきが気になる場合、強いを伴う湿疹が長く続く場合は病院を受診しましょう。それほど頻繁でないかゆみであれば保湿を重視したスキンケアを心掛けることも有効です。

精神的なストレスなどの心理的な要因は、アトピー悪化の原因につながります。身体のかゆみから引き起こされる悩みや日常生活のストレスがアトピー症状の悪化につながるので、なんらかの症状が出たら早い段階で病院を受診するように心がけましょう。

また、一度よくなってもすぐに再発することを繰り返す場合や、家族がアレルギー疾患を持っている場合、皮膚がカサカサしてセルフケアで保湿しても一向に直らない場合などもためらわず病院を受診することをおすすめします。ご自宅や職場等に近いクリニックを探してみるといいでしょう。

大学病院や総合病院など比較的大きな病院には、アトピー専門の「アトピー外来」など専門の窓口がある場合もあります。

受診する際のポイントとして、新たな病院で受診する際には「お薬手帳」を持参することをおすすめします。これまでどのような薬が処方されているのかが分かるため、今後の治療の参考にすることができます。

また引っ越しなどで通院していた病院を変わる場合は、担当医に紹介状を書いてもらいましょう。新しい病院にこれまでの症状や治療内容、通院期間などを伝えることで、うまく治療を引き継ぐことができます。いずれも新しい病院での治療をスムーズに行うための大切なポイントだと言えます。

──クリニックでの主な処方内容

アトピー性皮膚炎の治療が可能なクリニックでは、塗り薬(外用薬)の処方が主な治療法となっています。具体的には、ステロイド軟膏や保湿薬が処方され、かゆみ止めとして抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などの飲み薬が出されることもあります。

塗り薬を使用する場合、塗る分量や塗る回数、塗るタイミングや時間の間隔は重要なポイントになります。一般的にはお風呂上がりが効果的だと言われていますが、担当医の指示通りに使うよう心がけましょう。

──受診時の注意点

医療機関を受診する際の注意点として、以下の3つを紹介します。

1.処方された薬の服用期間や量は医師の指示に従うこと
2.アトピーは慢性疾患のため、自己判断で治療を中止することはなるべく避ける
3.病状や薬について不明点があれば、かかりつけの医師に相談すること

外来でせっかく薬を処方してもらっても、医師の指示通りに正しく服用しなければ大きな効果はあまり期待できません。担当医の指示に従い、決まった量の薬を忘れずに服用することを心がけましょう。

また、症状が多少和らいだからといって自分で勝手に治療を止めることはおすすめできません。薬の副作用がひどい場合や医師から指示があった場合はその限りではありませんが、判断に迷ったらその都度担当医に相談するよう心がけ、自分一人で判断することは避けましょう。

アトピー性皮膚炎の治療は時間がかかるものです。日頃から担当医とコミュニケーションをとり、互いの考えを理解し合うことも大切です。症状や治療法、薬の内容など不明点があれば、どんな些細なことでも積極的に医師に相談して抱えている疑問点を解消すると良いでしょう。

アトピー肌とスキンケアのポイント

乾燥から肌を守り、皮膚のバリア機能を正常に保つスキンケアは、アトピー性皮膚炎の標準的な治療法のひとつとされています。しかしアトピー肌は通常の肌より幾分敏感になっており、間違ったスキンケアをしてしまうとさらに症状が悪化することにもなり兼ねません。自宅でスキンケアをする際には、細心の注意を払う必要があります。

アトピー性皮膚炎の傾向として、皮膚の良い状態と悪い状態を繰り返す特徴があります。状態が良いからと油断するのではなく、症状が悪い時だけでなく比較的症状がいい状態の時にも、欠かさず丁寧にスキンケアをすることが大切です。

ここでは、肌荒れの対処法や正しい洗浄方法、洗浄する際の注意点など、アトピー肌に対する効果的なスキンケアを行うポイントについて具体的に解説します。

──花粉症などによる肌荒れの対処法

例年春先になると、スギ花粉が飛散することによりくしゃみや鼻水など花粉症の症状が発生する方が多くなります。花粉がアレルギーを引き起こす原因となり、肌に付着することによって花粉性皮膚炎等でかゆみや赤みが出現しやすくなることがあります。

またアトピー性皮膚炎のために肌が乾燥しやすい方は、花粉症の時期に悪化しやすい傾向があります。アトピー性皮膚炎の方は肌のバリア機能が低下していることから、アレルギー反応が出やすくなるので気をつけましょう。

季節の変わり目は肌が敏感になる時期でもあります。肌に負担の少ないクレンジングや刺激の少ない敏感肌用のケア用品を使うなど、その時に合ったスキンケアを行うよう心がけることが大切です。

──正しい洗浄と保湿でトラブルのない強い肌に

私たちの皮膚には、汗やホコリ、目に見えない雑菌など多くの汚れが付着しており、汚れをそのままにしておくとかゆみや炎症がひどくなります。

炎症を引き起こしたアトピー肌に対しては、正しい洗浄や保湿を行うことが必要です。日頃の適切なスキンケアを欠かさず行うことにより、皮膚のバリア機能の損壊を防ぐことができるのです。

具体的な洗浄方法は、以下の6つになります。

  • ・顔や体を洗う際は、洗浄力の強いものを避けること
  • ・たっぷりと泡立て、素手や柔らかいタオルで泡を転がすように優しく洗う
  • ・ごしごし洗いやピーリング・スクラブは刺激になるので中止
  • ・症状がひどい時は、お湯洗いのみでも可
  • ・泡が残らないよう十分すすぐ
  • ・熱い湯は避ける(熱湯は乾燥肌になりやすいため)

石鹸をしっかり泡立てるためには、泡立てネットを上手に活用することをおすすめします。忙しくて時間がない方などは、最初から泡状になっているタイプの石鹸も効果的です。固形石鹸などを泡立てず直接肌につけることは、刺激が強いため避けましょう。

素手で洗うときはできるだけ指の腹を使い、爪を立てずに優しく揉むように洗うと良いでしょう。入浴もあまり温度を上げすぎず、冬場でも39度ほどのぬるま湯に浸かることをおすすめします。

体を優しく洗うために、ナイロン製のタオルやスポンジ、目の荒い固いタオルは使用を控えるよう心がけましょう。身体を洗ったあとは石鹸が残らないようにしっかりと洗い流すことが大切です。

丁寧に洗浄した後は、しっかりと肌を保湿して潤いを十分に保つことが大切です。肌に刺激が少ない優しい保湿剤を使うことを心がけ、入浴後だけでなく外出の前後、寝る前や乾燥するときなどもこまめに使用することが重要です。

アトピー肌のためのスキンケア選び

日頃から正しいスキンケアを行うことで、トラブルが少ない強い肌にすることが可能です。スキンケアに関しては現在さまざまな種類の保湿剤があるので、肌の症状やかかりつけ医に相談しながら、症状や好み、自分の肌のタイプなどに合ったものを選ぶようにしましょう。

保湿剤には保湿を目的にしたものや、肌の保護を目的としたものがあります。一般に販売されているものを買うなら、セラミドやヘパリン類似物質など肌の保湿を目的としたものを選ぶことをおすすめします。

剤形別では、軟膏やクリーム、ローションなどの保湿剤があります。軟膏は皮膚を保護する効果が高く、クリームは肌を保護しますが軟膏ほどべとつかない特徴があります。ローションは全体的にべとつかず、広範囲に使用できる利点があります。

敏感肌用化粧品のブランドの中から気に入ったものを選ぶのもおすすめです。現在さまざまな化粧品ブラントが優れたスキンケア製品を販売しています。実際にカウンターに足を運び、専門のアドバイザーに相談して試してみてもいいでしょう。

保湿剤については、「記事:乾燥肌の皮膚保湿剤 ヘパリン類似物質とは?」も参考にしてください。

アトピー性皮膚炎の肌は非常に敏感になっていることから、最小限のスキンケアとしてぬるま湯洗顔やワセリン保護剤を医師から指導されることもあります。自分の判断でさまざまなスキンケア製品を試すのではなく、医師の判断をあおぎながらその時の症状に合った適切な方法でケアすることが大切になります。

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